介護職をしている中で辛いと感じていること
こんにちは。介護美容 雫の三浦智恵美です。
介護福祉士、ケアビューティストをしております。
今日は介護士として働いていて、辛いと感じることについてお話ししたいと思います。
介護職の身体的負担
介護の仕事がきついと思われている理由は、
やはり身体的負担のイメージが大きいのではないでしょうか?
確かに体力が必要な仕事ですし身体の負担もありますが、これは働く施設によってだいぶ違うと思います。
デイサービスやデイケアのような通所施設は、普段は自宅で生活されている方が大半なので介助量は少なくなります。
一方、特養などの入居施設は介護度も高く、終の住処なので利用者様のレベルはだんだんと落ちていきます。
入浴介助や排泄介助も大変になってきますし、スタッフの身体的負担は大きくなる傾向があります。
しかし、スタッフの数が確保されており、新人教育などがしっかりなされている施設は介護士のレベルが高く一人一人の負担を軽減している施設もあります。
いくつかの施設で働きましたが、利用者様と職員のことをすごく考えている施設もありました。
一方でありえないくらいの少ない人数で、全てのスタッフのやり方がバラバラという施設もありました。
新人教育なんてもってのほかで、やはりすぐに辞めてしまうので新人しかいないという日がしょっちゅうありました。
私は資格があるということで、入職して一週間でリーダーをさせられたり、未経験のスタッフに指導をして欲しいと言われました。
こんなとこで働いていると介護の仕事が嫌いになってしまうと思い、3ヶ月で退職しました。
施設形態は関係なく、働きやすい職場とそうでない職場があります。
やはり職員のことを1番に考えている職場が、理想的です。
職員にとって働きやすい職場は、利用者様にとっても過ごしやすい施設になります。
実は、私はここ一年ちょっとの間で、3回職場が変わりました。現在はデイケアで働いていますが、とても働きやすく身体的負担も精神的負担も少ないです。
デイケアやデイサービスがいいということではなく、『介護の仕事ってこんなものか』と思わずに自分に合う職場を見つけることが重要だと思います。
簡単ではありませんが、いい職場はたくさんあると思います。
介護職の精神的負担
介護士をしていて感じる精神的な負担はいくつかあります。
利用者様の状態の変化(身体的な変化や認知症の進行など)
同じ職場に長く勤めていると、認知症が進んでいったり身体的なレベルが落ちていくのを目の当たりにすることがあります。
確実に歳を重ねていきますので、仕方のないことですがとても辛くなります。
なるべく現在の状態を維持できるように、他職種との連携が重要になってきます。
どうしても分かり合えない利用者様もいる。
10年ほど、看護助手、介護士として働いてきましたが、どうしても分かり合えない方もいました。
ただ、そういう方はどの職員ともうまく行きません。
一番難しいのは、暴力を振るってしまう方です。
しかるべき病院に行き、薬が合えば落ち着く方もいるのですが家族様がそういう病院に連れて行くのを拒否されることもあります。
他の利用者様にも手を出したりしてデイに来れなくなってしまった方もいました。
本当に困っていた家族様のことを思うと、辛いですが仕方のないことだと思います。
利用者様と家族様との関係が見えてしまう時
利用者様と家族様の関係が上手くいっておらず、それを知ってしまうととても辛くなります。
病院で看護助手をしていた時は、毎日のようにお見舞いに来る方もいれば、一度も来られない方もいました。
デイサービスだと、自宅までお迎えにいきますので家族様とも会うことになります。
この利用者様はとても大事にされているとか、家族様から邪険にされているのかも…と思う事もありました。
ただ、本当のことは家族間にしかわかりません。
可愛らしいおじいちゃん、おばあちゃんであってももしかしたら子供や嫁に、辛く当たっていたのかもしれないし家族に迷惑をかけていたのかもしれません。
ただ家で辛い思いをしているかもしれない利用者様には、デイでは楽しく過ごしてもらいたいと思っています
介護職は、人との繋がりが大きい仕事です。辛いことも確かに多く、自分の気持ちが持っていかれることもありますが、自己成長もできる仕事だと思っています。
利用者様同士のトラブル
利用者様同士の人間関係は、頭を悩ませることの一つです。
入居施設になると毎日顔を合わすので、合わない方もおられますし血の気の多い男性だと喧嘩になることもあります。
気の弱い利用者様だと泣きながら相談されることもありました。
デイだと座席を決めるのに結構気を使います。あの人の隣は嫌だとか、あの人と近くがいいとか…。全てを聞くことは出来ないので、無理なものは無理とお伝えしています。
言ったもん勝ちになってしまうのは良くないので、普段何も言われない利用者様の様子にも気を配るようにしています。
他のスタッフとの考え方の違い
私が介護の仕事をしていて一番辛いのは、他のスタッフとの考え方の違いです。
介護職はスタッフ同士の関係もすごく大事です。スタッフ同士の連携がしっかり取れていると、利用者様への対応もスムーズに進めることが出来ます。
一番大事なのは情報共有をすること。
何か自分が気付いたり、家族様から言われたことがあったりすると、まず責任者に報告して内容によっては全スタッフに知らせる必要があります。
それをせずにいると家族様に聞かれた時に知らなかったりして、信用問題やクレームにも繋がります。
簡単なことの様に思えるのですが、全員が意識して徹底するのは難しいです。
利用者様に対してのスタッフの対応の違い。
利用者様には、様々な方がおられます。
私は利用者様の要望は聞ける部分は聞きたいと思っていて、聞けない部分は断る様にしています。
しかしスタッフによっては、それはただの我儘だから聞く必要がないとか、そういった意見が出ることがあります。
スタッフも人間なので好みも出てしまうのですが、どうやったら利用者様の希望を聞くことが出来るか?
と話し合う必要があると思っています。
介護士をしていて辛いことをたくさんお伝えしましたが、どんな仕事でも楽しいこと、辛いことがあると思います。
人と関わる仕事である以上、自分が正しいと思ってもそれが正解であるとは限りません。自分の意見を言い、相手の意見を聞くことが大事だと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。