手先を使って楽しく介護予防。

こんにちは。【手足のお爪のケアサロン 雫】の三浦智恵美です。

介護福祉士として働くかたわら、健康寿命を延ばすケアネイルをお伝えしています。

介護福祉士として、通所施設(デイケア、デイサービス)での勤務が長いのですが、通所施設ではレクをする機会がとても多く、手先を動かしたり頭を使ったりする事で、楽しみながら作業しつつ認知症予防にも役立てています。

私が勤めているデイケアで、最近とても人気の物を紹介させていただきます。

職場に毛糸がいっぱいあるので何かに使えないかなぁと思っていました。

私が入職した頃は冬だったので棒針やかぎ針で編んでもらったりしていましたが、昔に編み物をされていた方でも細かい編み目が見えにくかったり編み方を忘れていたり、何かを作るという訳ではなく、とりあえず編んでみましょうという感じだったので、途中で飽きてしまったりスタッフがずっと横について教えられる訳ではないので、結局中途半端になってしまう事がありました。

私が手作業を考える時に気をつけていることがいくつかあります。

  • なるべくたくさんの方が出来る物であること。
  • 私以外のスタッフも教えられる物。
  • なるべく早く出来る物。
  • 子供っぽい物でない事。
  • なるべくお金を使わずに、ある材料で出来る物。

あまりに難しいものや時間のかかるものは、認知症の方だと作っていることを忘れてしまったり飽きてしまったりします。提案したからといって私しか出来なければ、中々利用者様に楽しんでもらうことが出来ません。作る物が子供っぽいとゲンナリされてしまう方もいるので、デザインについても気にするようにしています。

編むは難しいけど、織るならたくさんの方が出来るかもしれないと思い、ネットで検索するとたくさん出てきました。
それらを参考に、ダンボールで織り機を作ってみました。

まず手先の器用な利用者様に、一つ見本を作ってもらいました。それを見ていた他の利用者様からも私も作りたいといった声がたくさん上がったので、編み機を6つほど作りみなさんに作ってもらいました。

作業としては単純なので、今まで編み物をされた事がない方でも作られたり、男性の方も奥様への誕生日プレゼントとして作られていました。作業自体が楽しくて、お友達の分も含めてもう5、6枚作られている方や、日頃お世話になっているからとスタッフに作ってくれている方もいます。

手先が少し不自由な方も、横でスタッフが手伝いながら編むことが出来ました。

リハビリの先生もとても良いと言って下さり「〇〇さんにも手のリハビリを兼ねてやってもらいたい」と言われたので、ご本人に提案してみると「私は不器用やから…。」と乗り気ではありませんでしたが、リハビリになりますからと声掛けをして利用日に「今日は3段だけ編みましょう」とお話ししながら作業しています。

何枚か作られた方が他の方にも教えてくださって、それがコミュニケーションになったり、ありがとうと言ってもらえてその方にとっての喜びになったり、そんな様子を見ていて私もとても嬉しくなります。

手先を使うこと、そして楽しむこと、周りとコミュニケーションを取ること、出来た!という喜びが認知症予防、介護予防につながっていくと思います。

最後まで呼んでくださり、ありがとございました。

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